能力発揮のコツ その11:ちゃんと感情を感じて自分の可能性を広げる。「怒り」編
こんにちはこんばんは、能力発揮.com代表の後藤友馬です。
前回のコラムでも書きましたが、能力発揮.comでは自分自身を抑圧しないことが、自分らしく能力発揮するカギだと思っています。
よくやってしまう自分自身に対する抑圧として「感情」があげられると思います。自分の感情を抑圧してしまうと、感情に飲み込まれたり、感情に振り回されたりと、いろいろ大変な目に遭うと思います。私も過去自分の感情を抑圧してそれはもうメチャクチャでした・・・。
私はヒーリングを受けてから自分の感情を扱いやすくなったと思います。感情を扱う上で真っ先に取り扱った感情が「怒り」でした。私は怒りの感情を取り扱ったことで、幼い頃感じていた何かに追われて生きてきた感覚がなくなりました。本当になくなりました。怒りを取り扱ったことで私の人生は大きく変わったと思います。
というわけで、今回のコラムは私の実体験も交えつつ、自分の怒りを感じて、自分らしく能力発揮できるコツについて書いていこうと思います。
今回のトピック
- 怒ると力が出るのか?怒りと能力発揮についての勘違い。
- 自分の怒りを認めて、怒りを感じる。
- 怒る本当の原因は何?弱い自分を受け入れ怖れを感じていく
◻︎怒ると力が出るのか?怒りと能力発揮についての勘違い
おそらく、このコラムを読んでいる方の中には、過去悔しい想いをして、その都度何くそと思い、努力してこられた方が多いと思います。この時多くの人が他人や自分自身に対して怒りを感じていたかと思います。あの人を見返してやりたい、思ったように自分が動けないなど、怒りをエネルギーにして努力し、結果を出してきたこともあったと思います。
しかし怒りをエネルギーにして、努力をすると本当に疲れます。これは私が実際に経験したことですが、怒りをエネルギーにしてしまうと、能力発揮にそのエネルギーが使われるのではなく、他人を攻撃したり、自分を追い詰めることに、そのエネルギーを使ってしまうのです。
私が新社会人になったときから、けっこうイライラしていました。当時の私は製造技術部門に配属され、製造ラインで起こる品質不具合の対応をしていました。品質不具合が起こる原因として、新製品開発や新しい製造設備の導入前の検討が甘く、量産がスタートしても、不具合がそのままということがそれなりにありました。そしてそれらの担当者は、新製品や新設備が立ち上がって早々に別プロジェクトへと異動になっってしまうのです。私はそれらの仕事を彼らの尻拭いだと感じました。この時は「なんで自分は関わっていないのに、こんなことをやらないといけないのだ!!」「あいつらが悪いのになんで自分が怒られないといかないのだ!!」という怒りをかなり抱いていました。そんな怒りを抱きながら仕事をしていたため、業務に対しても主体的ではなく、不具合を他責に仕事をしていたため、不具合を思うように無くすことができませんでした。
そしてあまり結果が出ていなかったため、別部署に異動することとなりました。この部署に移動した際は、このままじゃいけないと思いました。そこで「どんなことがあっても怒らないで物事を前向きにとらえ、冷静に行動する!!」と心に決めました。こう決めて最初はうまくいきました、チーム内や他部署の人ともいろいろと問題も起こりましたが、グッと堪えてなんとか対応してきました。
しかし、この方法も限界がきました。どんなときも怒らないで冷静に対応すると決めたはいいものの、怒りは私の中に静かに溜まって行ったのでした・・・。そしてある時自分の失敗を他人に笑われた際に、その人に対して工場のど真ん中でブチ切れてしまったのでした・・・。
◻︎自分の怒りを認めて、怒りを感じる
というわけで、私は怒りをうまく扱えずに仕事で大失敗をしてしまいました。その後こんな自分をどうにかしたいと思い、まずヒーリングを受けてバーストラウマとインナーチャイルドを減少させました。バーストラウマとインナーチャイルドを減らすことで感情を扱いやすくなります。
そして次にいよいよ自分の怒りを扱い始めたのです。何をやったかというと自分の中の怒りを認めて感じることを始めました。やり方は椅子などに座ってただただ自分の中にある怒りを認めて、感じていくのです。自分の中の怒りを感じることで、日々のに非常生活で感じる怒りが解消されたり、過去から自分の中に蓄積されてきた怒りが解消されたりします。
ちなみに私が感じた怒りは、父や母に対しての怒り、小中学生の時に友達におちょくられたり暴力を振るわれた時の怒り、高校生や大学生のときに部活で結果が出なかった時の怒り、今まで勤めた会社の同僚や上司に対しての怒り、通勤や帰宅時の電車の中で座れなかった時の怒りなど、ありとあらゆる怒りを感じました。
これだけいろいろな怒りを持っていた私ですが、ありとあらゆる怒りを感じて解消したおかげで、いつも何かに追われて生きているような感覚がなくなりました。本当に全くなくなりました。そして前よりもリラックスして生活できるようになったのです。
怒りは人にぶつけるとトラブルになる可能性が高くなりますが、自分自身の中でしっかりと認め感じてあげることで、怒りが発生しにくい状態になります。また仮に怒りが出たとしても、ちゃんと感じてあげることで、怒りが処理されて、今までよりも早く落ち着いた状態に戻りやすくなります。
というわけで、自分の中のありとあらゆる怒りを感じてあげることは、かなりオススメです。
◻︎怒る本当の原因は何?怒りを感じて弱い自分を受け入れ能力を発揮する
さて自分の中の怒りを感じてあげることは、とても良いことだということがわかりました。しかしここで一回視点を変えてみます。そもそもなぜ私はこれほどまでに怒っていたのでしょうか?それは怒ることで弱い自分を覆い隠していたのです。
これは私のインナーチャイルドが原因と思われます。私は小学4年生くらいまでは、いじめまではいきませんでしたが、結構な頻度で友達に揶揄われて嫌な想いをしていました。しかし小学5年生くらいの時に、とある友達に嫌なことをされ、あまりにもムカついたので、その友達を殴ったのです。殴った後にその友達が泣いてしまい、嫌がらせをしなくなったのです。その後も嫌なことをされてムカついたら、その度に殴ったり喧嘩していたら、小学6年生の頃には嫌がらせがあまり起きなくなりました。
この経験から、怒れば強くなれる、怒れば嫌なことやピンチを乗り切れるという誤った学習をしていたのです。
しかしこのやり方は社会人になってからは通用しなくなってしまいました。では、私はどうしたかというと、怒りを感じて、弱い自分を受け入れたのです。弱い自分を受け入れることは、怖かったり、過去の嫌なことを思い出したりするかと思います。しかしこれらの怖さや嫌な思い出も、ちゃんと受け入れて感じることで、怒りと同様に減少していきます。
弱い自分を受け入れるということは、本当の自分を受け入れることにつながります。
同時に弱い自分を受け入れることができれば、自分の良い部分をさらに受け入れやすくなります。結局自分の弱いところも良いところも全ては自分な訳であって、自分の弱さを受け入れることで、今まで認識できなかった自分の良さを認識しやすくなり、自己肯定が向上します。自己肯定が高まれば高まるほど、本当の自分に還り、自分が好きで得意で楽しいと感じることで能力発揮しやすくなります。
というわけで、楽しく自分の好きなことで能力発揮するためにも、自分が今まで蓄積した怒りを感じてみませんか?本当に効果があるのかと疑問は出てくるかと思いますが、いいですよこれ!!。
みなさんがどう変わるかというと・・・それは実際にやってみてからのお楽しみということで。