能力発揮のコツ【番外編】:エゴを手放し、自分の役割に徹したら、至高の喜びを得られた
お久しぶりです。神奈川県でヒーリングを提供しています、能力発揮.com代表の後藤友馬です。実は先月の6/15〜20の間、フランスにて合唱公演を行ってきました。私はその合唱団ではテノールを担当しております、
そのため帰国して1週間くらいは疲労でブログが書けませんでした。ようやく疲労が回復してきたところで、このフランスの合唱公演で得られた、能力発揮のコツを番外編として書いていこうと思います。この公演の概要も含めて下記のトピックで書いていこうと思います。
今回のトピック
- フランスでの合唱公演の概要
- エゴとは?エゴ的な行動とは?
- エゴを手放し自分の役割に徹して得られた至高の喜びとは?
□フランスでの合唱公演の概要
まずはこのフランス公演とはなんぞや?というところから書いていこうと思います。
フランス公演は6/15〜20の間にフランスのストラスブールとパリにて計4回の合唱公演を行ってきました。4回の公演のうち最初の3公演は私が所属する今を生きる人合唱団の単独公演を行い、最後の1公演は現地の合唱団ラクリマ・ボーチェと現地のオーケストラとの共同公演で総勢260名での大規模な公演となりました。
ここで歌った曲ですが、単独公演では最大で9曲、ラクリマ・ボーチェとの共同公演ではベートーベンの第九とブラームスのドイツ・レクイエムを歌いました。
これらの曲の中でドイツ・レクイエムはとんでもない難曲でした。どんな曲かというと75分間ほぼ歌いっぱなしという曲です。ちなみに第九の歌うパートは20分くらいで他の曲は長くて7分くらいでした。
これらの計11曲の練習を2022年の6月から始めたのでした。
□エゴとは?エゴ的な行動とは?
この合唱公演では、最終的にはエゴを手放して自分の役割に徹すことができました。そして至高の喜びを得ることができました。
そこでまずは私が手放したエゴとは何かについて書いていこうと思います。エゴとは「自己防衛本能」で何が危険であるかを学んで、肉体を守る方向に働きかける性質を持っているものです。エゴと聞くと悪いものだと思っていないでしょうか?実はエゴはちゃんと作用すれば自分のことを守ってくれるいいやつなのです。
エゴが悪さをする時は、エゴが誤った学習をした時です。例えばよくあるケースが周りの人間と違うことをするのを怖れることです。例えば幼いことに自分だけ友達と違うことをやって、学校の先生など大人達に怒られたり、学校の友達に仲間はずれにされ辛い想いをした出来事があったとします。この時エゴは「みんなと違うことすると怒られたり、仲間はずれにされたりするので、みんなと同じことをしないといけない」と学習します。その誤った学習が改善されないと、大人になっても、本当はやりたいことがあるのだけれど、なんとなくみんなと同じことをしていまい、自分のやりたいことをやらなくなってしまいます。
他にも自分の失敗を認めないこともエゴが悪い方向に作用して起こる現象です。幼少期に失敗して大恥をかいたりすると、エゴが「失敗すると嫌な目に遭う」と誤った学習をしてしまいます。このことによって失敗することを極度に怖れ自ら行動を起こしにくくなったり、自分が失敗しても絶対に自分の失敗を認めない状態となってしまいます。
この他にもエゴの誤った学習として、「自分の存在価値について不安があるので、存在価値を証明するために、過剰に主張をしすぎる」、「自分の個性を丸出しにすると仲間はずれにされるから、自分の個性を抑圧する」、「誰かに依存できた方が楽なので、本当は強いのに弱いふりをする」などなど、エゴの誤った学習によって引き起こされる不具合はけっこう多いのです。
□エゴを手放し、自分の役割に徹して得られた至高の喜びとは?
エゴを手放すことで合唱にどのような良い影響があるのか?それは合唱団のメンバーとより素敵なハーモニーを奏でられることです。
合唱の場合はみんなで一つのハーモニーを奏でるわけですが、ここでエゴの誤った学習が発動してしまうと、自分が間違っているのにそれを認めたくないから、そこを修正せずに練習してしまう、間違えて恥をかくのが嫌だから声が出なくなってしまうなどの問題が起きてしまいます。
私の場合ですと、間違った音を発声してみんなに迷惑をかけてしまうことを怖れ過ぎて、誰が見てもわかるくらいに身体に力が入ってしまったり、ある曲のある部分だけ極端に声が出にくくなるなどの問題が起きていました。その問題はフランスの合唱公演までに直すことができませんでした。
フランス公演までにそれが直せなかったので、私はどうしようかと思いました。しかしどうしようもないので、私はできていない自分を受け入れることにしました。すると不思議なことに、歌う時に身体に力が入ってしまう癖をメンバーに指摘されたら、割りかしすぐに改善しました。また公演前のリハーサルで指揮者に指摘されたことも公演を重ねるごとに改善し、だんだんと良いパフォーマンスを発揮することができました。
そして現地の合唱団、ラクリマ・ボーチェとの共同公演についてです。一緒にやったリハーサルは、共同公演前日と当日の2回のみでした。そのため合わせの部分が甘く、ずれている箇所が何ヶ所もありました。
そんな不安がある中での本番直前に合唱団の女性メンバーから「後藤さん、テノール頼みますよ!!」と突然に言われました。そして私はその方に対して「はい、エゴを手放してお経を唱えるかの如く、リズムを刻みます!!自分の役割に徹します!!」と自然に言ってしまいました。
そんな感じでエゴを手放した状態で、いざ本番が始まりました。歌っているときは楽しく歌うというよりは、いつもに増して淡々と歌った感じでした。例えば歌えそうにないところは頑張って歌わず、歌えるところから再度合流する感じです。そして自分が楽しむことは横に置いておいて、指揮者の指揮に忠実に合わせて歌うことに徹しました。これを第九とドイツ・レクイエムを歌っている間、時間にして約2時間やり続けました。
歌っている最中は楽しさはあまり感じなかったのですが、程よい緊張感でいい感じに仕事をしているような感覚で歌うことができました。そして公演終了後は、ものすごく爽やかな気分になりました。そして今まで感じたことのない、じんわりとくる深い喜びに包まれました。これが至高の喜びなのかと思いました!!
そんなエゴを手放し自分の役割を全うし、至高の喜びを感じながら、計4回のフランスでの合唱公演が終わったのでした。合唱団のみなさま、お疲れ様でした!!そして、本当にありがとうございました!!
□エゴを手放して、行動した場合はどうなるのか?
このフランスでの合唱公演でエゴを手放して自分の役割に徹することが結構いいんじゃないかと本気で思いました。そのためしばらくはこの方向性でいろいろと行動していこうと思います。その際、私はどんな感じになるか予測してみました。エゴを手放した場合、行動中はおそらくは淡々とやっている感覚になると思います。しかし、ある段階からじわりじわりと身体の底から深い喜びが発生してくるのではないかと思われます。
実際どうなるかはやってみないとわからないのが正直なところですが、これについてはある程度傾向が見えてきたらブログにて報告できればと思います。
というわけで、みなさまのちょっと時間がある時に、エゴを手放してみてはどうでしょうか?今まで感じたことのない喜びが得られるかもしれません。